企画意図
a+u 22:10 Charles Rennie Mackintoshの発刊
木村博昭氏が一年以上の歳月をかけて編集に関わったa+u 22:10 Charles Rennie Mackintoshが発売された。
主要作品を日本で紹介する貴重なモノグラフであり、これまでも木村氏が編集に関わったマッキントッシュ本がいくつかあるなかで、今回はグラスゴーでの博士論文から、建築家、プロフェッサーアーキテクトとして活躍する現在に至るまでの、マッキントッシュ研究をまとめた一冊と言える。
つまりa+uでマッキントッシュが特集された今、木村先生から直接マッキントッシュについての言説をうかがえる、貴重な機会となる。
2017年 グラスゴーにて
木村博昭氏と浦田(YAC企画代表)は、 2017年にグラスゴーを訪れ、およそ1週間かけて現存するマッキントッシュ建築を調査した。それと同時に、グラスゴー中央駅、グラスゴー植物園(キンベル・パレス)といった19世紀の建築も調査したが、これらの鉄とガラスの建築からは、技術革新により発展したグラスゴーの時代背景や、当時の情景に触れることができた。
グラスゴーにおける機械産業・技術の発展がマッキントッシュの活躍する土壌をつくり出していたことはひとつの発見だったが、19世紀の「鉄」の建築が、グラスゴーで学生時代を過ごした、木村博昭氏の建築感に与えた影響をも垣間見た。
マッキントッシュから何を学ぶのか
a+u 22:10 Charles Rennie Mackintosh は充実した原図や、当時 / 現在 の写真からなるアーカイブの側面もあるが、それを歴史として蓄積するだけでなく、どのように受け止め、解釈したかを言語化すること、議論することで、この本が単なるアーカイブではなく、生きた建築として立ち上がる。
なぜ学び、なぜつくるのか。歴史を学ぶこと、つくることが地続きであるということを、建築家としてスタートを切ったばかりのわたしたちは、議論し実践する必要があると考えている。それは、木村氏がグラスゴーでマッキントッシュや鉄の建築に出会ったように、わたしたちにとっての建築の原理を見つけるきっかけにつながるはずだ。
第1回 参加型勉強会 マッキントッシュ ~モダンの始まり~
『 a+u 22:10 Charles Rennie Mackintosh 』を参加者が読みたおし、作品、図面、写真、テキスト、編集意図などについて評論、意見交換を行う。
講師のレクチャーを一方的に受け止めるトークイベントのような形式でなく、木村博昭氏、ゲストの米田明氏のレクチャーや対話を交えながら、参加者それぞれが感想や意見をかわし、疑問に思ったこと、連想したこと、解釈したことなどについて対話し、学びあう。
またそこから得られた理解や発見、あるいは疑問や課題など、広げられるさまざまな議論をもとに次のテーマへつなげ、議論を循環させる。
○参加者 (定員25名)
・木村博昭 ( 京都工芸繊維大学名誉教授 )
・米田明 ( 関西学院大学教授 )
・独立したての建築家や、事務所のスタッフなど、建築を志す若い人たち
○懇親会 ※ 希望者のみ
トークセッションをふまえて得た理解や疑問点、さらに深掘りしたい点について、木村氏、米田氏、参加者同士が意見交換する。
○会場
鉄の教会(兵庫県神戸市東灘区鴨子ヶ原2丁目12-19)
*駐車場はございませんので、車での来場はご遠慮ください。
*阪急御影駅からバス鴨子ヶ原行き(鴨子ヶ原2丁目下車) タクシーで 1メーターほど
○日時
2022年12月10日 (土) 13時 - 15時
*懇親会は17時頃まで
○参加費
無料(懇親会参加者は1000円)
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